
マーケティング部の石川です。
今年もさまざまな形で、
ブログを通じて住まいや暮らしについて発信してきました。
・間取りの考え方
・家具や素材の話
・展示場の見方
・資金計画やリフォームの視点
テーマは違っても、
どの記事にも共通していたのは、
「家づくりは、性能や見た目だけで決まるものではない」
という考え方です。
年内最後の更新となる今回は、
これまでの記事を振り返りながら、
私たちが大切にしている「家づくりの軸」について、
あらためて言葉にしてみたいと思います。
家づくりを考え始めると、
つい「これも欲しい」「あれも取り入れたい」と、
要素を足していきたくなります。
・広さ
・設備
・デザイン
・性能
もちろん、どれも大切な要素です。
ただ、実際にお客様のお話や暮らしの様子を見ていると、
『満足度の高い住まいほど、意外と“シンプル”』であることに気づきます。
それは、
必要なものがきちんと選ばれ、
全体が無理なく整っているから。
「何を足すか」よりも、
「どう整えるか」。
この視点があるかどうかで、
住まいの心地よさは大きく変わっていくように感じています。
今年のブログでは、
あえて「売り込み」や「スペック紹介」を控え、
感覚的なテーマを多く扱ってきました。
・落ち着く空間
・視線の抜け
・素材のバランス
・動線のスムーズさ
どれも、図面や数値だけでは伝わりにくいものです。
けれど、実際に住み始めてから
「なんだかこの家、居心地がいい」
と感じる理由は、
こうした目に見えない要素の積み重ねにあります。
私たちがブログで伝えたかったのは、
「正解の家」ではなく、
「自分たちに合った家を見つけるための考え方」です。

家は、完成した瞬間がゴールではありません。
むしろ、
迷ったり、悩んだり、
家族で話し合った時間こそが、
その後の暮らしを支えていくものだと思っています。
展示場で感じた違和感
「これ、いいかも」と思った直感
少し不安になったポイント
そうした一つひとつを言葉にし、整理することで、
家づくりは「選ばされるもの」から
「自分たちで選び取るもの」へと変わっていきます。
このブログが、
その過程を後押しする存在になれていたら嬉しいです。
家づくりに、たった一つの正解はありません。
ですが、
「どんな暮らしを大切にしたいか」
という軸があれば、
選択に迷ったときも立ち戻る場所ができます。
来年もこのブログでは、
暮らしや住まいを“売る”のではなく、
考えるきっかけになる言葉を
少しずつ積み重ねていきたいと考えています。
今年一年、読んでくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
