
建設担当の駒走です。
お客様から「現場って、どこまで見られるんですか?」と聞かれることがあります。
図面や仕様書には載っていない“現場の丁寧さ”こそ、家づくりの品質を左右する大切な要素です。
私たちは、完成した姿だけでなく、施工途中の一つひとつの工程にも誇りを持って取り組んでいます。
表からは見えない部分の精度こそが、10年、20年と安心して暮らせる家を支える基盤になるからです。
今回は、そんな「見えない部分の品質」を守るために、私たちが現場で心がけていることをご紹介します。
家の印象を決めるのは、壁や床の仕上げの美しさだと思われがちです。
しかし実際には、その“下地”の精度が仕上がりを左右します。
鉄骨住宅の場合、ミリ単位の誤差が全体の仕上がりに影響するため、
私たちは基礎から骨組みまで一貫して精度を追求しています。
壁下地の石こうボードや床の合板も、「後から施工する職人が作業しやすいように」という意識で整えます。
その一手間が、クロスや建具がきれいに収まり、最終的に“どこか整って見える空間”をつくり出すのです。
目には見えない精度の積み重ねこそが、
“パナソニック ホームズの家は仕上がりがきれいだね”と言っていただける理由だと感じます。
私たちは「きれいな現場は、いい家をつくる現場」だと考えています。
実際、現場を見学されたお客様からも
「想像していたよりずっと整理されていて安心した」と言っていただけることが多いです。
資材や工具の置き場所を決め、作業後には必ず清掃。
廃材はすぐに分別し、次の工程に支障が出ないようにしています。
こうした整理整頓は、見た目の印象だけでなく、
安全性・作業効率・精度の維持すべてに関わります。
きれいな現場は、職人の集中力を保ち、
「この空間を丁寧に仕上げよう」という意識を高めてくれます。
また、道具が整理されていれば、作業の段取りもスムーズになり、結果的に品質が安定します。
小さな積み重ねですが、そうした意識の連鎖が、
お客様にお引き渡しする“安心できる家”を生み出しているのです。

施工の精度は、見た目の美しさだけでなく、住まいの快適さにも直結します。
柱や壁が正確に組まれていることで、気密性や断熱性が高まり、
冷暖房の効率が良く、室内の温度差が少ない空間になります。
さらに、配管や断熱、下地の施工精度が高ければ、
将来のリフォームやメンテナンスも容易になります。
配管ルートやボード位置が整っていれば、交換や補修時に余計な手間がかかりません。
施工の精度とは、“今”の安心をつくるだけでなく、“未来”の安心を見据えること。
建てた後の暮らしを見越した仕事をすることが、本当の意味での「品質」だと感じています。

家づくりは、完成した瞬間がゴールではありません。
10年後、20年後、その先まで安心して暮らしていただくためには、
見えない部分でどれだけ誠実に施工できるかがすべてです。
「丁寧につくる」「正確に積み重ねる」「整理して進める」──。
それは特別なことではなく、私たちが日々の現場で当たり前に続けていることです。
その“当たり前”の積み重ねが、住まう人の安心と信頼を生み出していく。
これからも、一棟一棟に誇りを持って、誠実な家づくりを続けていきます。