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2025/10/11
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家具の配置で広く見える空間

はじめに

インテリア担当の水野です。
お部屋って、数字で見る広さと“感じる広さ”が違うことがありますよね。
同じ間取りでも、家具の置き方や高さで空間の印象はがらっと変わります。

「なんとなく狭く見える」「すっきりしない」と感じるときは、実は家具の“配置”や“余白のつくり方”が関係していることが多いんです。

今回は、日々お客様とお話しする中で気づいた、“家具の配置で空間を広く見せるコツ”をご紹介します。


↑インテリアフェアで撮影した写真です。背もたれを動かすことで、簡易ベッドやベンチのようにも使える多用途ソファ。空間やシーンに合わせて自由にレイアウトできるのが魅力です。


視線を意識して、抜けをつくる

家具を配置する際にまず意識したいのが、“視線の抜け”です。
背の低い家具を選ぶことで、目線が奥へと抜け、空間に広がりを感じられます。

パナソニック ホームズの住まいは鉄骨造のため、柱や間仕切りが少なく、家具の配置がしやすいのも特徴です。
例えば、リビングに段差を設けた「ダウンフロア」では、ソファの高さが下がることで自然と視線が奥に抜け、空間に広がりが生まれます。

また、足の細い家具やフロートタイプのテレビボードを選ぶのもおすすめです。
床が少し見えるだけで“軽やかさ”が出て、すっきりとした印象になります。
壁面収納やニッチをうまく取り入れれば、収納とデザインの両立も可能です。
玄関収納にミラー扉を選ぶと、姿見の機能も兼ねて空間をより広く見せてくれますよ。


動線を妨げないレイアウトを意識する


↑〈吉桂〉Instagramより

家具を置くときは、“見た目のバランス”と同じくらい“動きやすさ”も大切です。
たとえば、椅子を引いて座るには約60cm、人がその後ろを通るには60〜90cmほどのゆとりが必要です。

キッチン背面収納のあるプランでは、背面とテーブルの間に余裕をもたせることで、家事のしやすさが変わります。

動線を確保する工夫として、可動タイプの家具を選ぶのもおすすめです。
たとえば、向きを変えられるソファや、ベンチ型のダイニングチェア。
椅子を引かずに座れるので動線を妨げず、空間にゆとりを感じられます。

スペースが限られている場合は、丸いテーブルを選ぶのも効果的です。
角がないぶん通りやすく、自然に人が集まる雰囲気もつくれます。
掃除のしやすさを考えると、肘掛けをテーブルに掛けられるタイプの椅子も便利です。


素材と色で“広さ”を演出する

空間の広がりは、家具の配置だけでなく、色や素材の選び方でも変わります。
床や壁、天井のように面積の大きい部分を明るい色でまとめ、家具をやや濃い色にすると、奥行きを感じやすくなります。

青やグレーなどの寒色系や、黒・ブラウンといった落ち着いた色は“後退色”と呼ばれ、空間に奥行きをつくる効果があります。
背景を明るくして、そこに少し濃い色の家具を置くだけでも、部屋全体が引き締まって見えます。

素材選びも印象を左右します。
たとえば、カバーリング仕様のソファは、見た目が軽やかで清潔感があり、日常的に手入れもしやすいアイテムです。
“美しさと機能性の両立”を意識すると、見た目だけでなく使いやすさも長く続きます。


おわりに

家具の配置は、ちょっとした工夫でお部屋の印象を大きく変えてくれます。
「広く見せる」だけでなく、「気持ちよく過ごせる空間」をつくることが本当の目的かもしれません。

展示場やモデルルームでは、実際の家具配置や動線の工夫を体感していただけます。
ぜひ、“広く見える心地よさ”を体感しにいらしてください。

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