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2025/09/20
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リフォームだからこそ見える、“暮らしのリアル”

はじめに

はじめまして。リフォーム担当の宮本です。
普段はお引き渡し後のお住まいを訪問し、暮らし方やメンテナンスのご相談を受けています。

新築をご検討中の方にとって「リフォームの話」は、まだずっと先のことのように感じられるかもしれません。
けれども実際に現場に立つと、リフォームだからこそ見えてくる「新築時に知っておけば役立つ視点」が数多くあります。

今回は、そんなリフォーム担当の立場から暮らしを長く快適に保つために大切な3つの視点をご紹介したいと思います。


暮らしは時間とともに変化する

新築時には「これで完璧」と思っていても、10年、20年と時間が経つうちにライフスタイルは必ず変わります。
お子さまの成長、親御さんとの同居、在宅ワークの普及など、家族の状況や社会の変化によって「ちょっと使いにくいな」と感じる場面が出てきます。

実際のリフォーム相談では、こんな声をいただくことがあります。

・「子ども部屋を2つに仕切りたい」
・「介護のためにバリアフリーにしたい」
・「収納を増やして、モノを出しっぱなしにしなくて済むようにしたい」

こうしたご要望は、どれも“暮らしの変化”から生まれるものです。
新築を考える段階で「将来どんな暮らしになるか」を少しイメージしておくだけでも、後々の暮らしやすさは大きく変わります。

▶ こちらはご主人様の介護が必要となり、浴室をバリアフリー仕様に改装した事例です。
Before

【After】

段差をなくし、手すりを設置することで安全性を高めました。
なお、国の補助金制度を活用することも可能です。
※ 補助金の内容や条件は年度や自治体によって異なります。詳細は弊社へお問い合わせ、または各自治体の窓口や公式情報をご確認ください。


メンテナンスは後から効いてくる

外壁や屋根、水まわりの設備などは、どんなにしっかり造られた家でも年月とともに必ず手入れが必要になります。
リフォーム現場でよく耳にするのは「もう少し早めに気を配っていれば修繕が軽く済んだのに…」というお客様の声です。

例えば、外壁。一般的な塗装仕上げでは10~15年ごとに塗替えが必要ですが、タイル外壁を選んでおくと再塗装が不要になるケースもあり、長期的に見てコストを抑えられます。
また、水まわり設備でも交換部品が多く必要なものより、メンテナンス性の高い仕様を選ぶと負担が少なくなります。

新築時の選び方や施工精度が、将来の修繕コストや安心感を左右するのです。
「家は建てて終わりではなく、住み始めてから本当の意味でスタートする」と考えると、自然とメンテナンスを意識した家づくりにつながります。


リフォームだからこその良さもある

リフォームは「壊れたから直す」「古くなったから交換する」だけのものではありません。
むしろ“暮らしをアップデートする機会”になることが多いと感じます。

例えば、最新のシステムキッチンやお風呂に入れ替えると、省エネ性能や清掃性が向上し、毎日の家事がぐっと楽になります。
間取りを今のライフスタイルに合わせて変更すれば、以前よりも快適に過ごせる住まいに生まれ変わります。

あるお客様は、「新築当時よりも、今の暮らしに合った住まいになって満足している」と話してくださいました。
リフォームは“やむを得ない出費”ではなく、“新しい暮らしをデザインするチャンス”でもあるのです。

だからこそ「リフォーム=マイナスをゼロに」ではなく、「新築とリフォームをどうつなげていくか」を考えることが大切だと感じています。

▶ こちらは、キッチン設備を入れ替えた事例です。
Before

【After】

位置は大きく変えていませんが、最新設備により省エネ性と清掃性が向上し、日々の暮らしがより快適になりました。
部屋の一部分を変えるだけでも、暮らしの質は大きく向上します。 これこそが、リフォームの醍醐味ではないでしょうか。


おわりに

リフォームの現場に立つと、住まいは建てて終わりではなく「暮らしながら育てていくもの」だと強く実感します。
新築をご検討中の方にとっても、将来のリフォームやメンテナンスを少し意識しておくことで、安心感は大きく変わります。

そしてもしライフスタイルが変わったときは、それは“新しい暮らしをつくるチャンス”です。
最新の設備や素材を取り入れることで、家は「古くなる」のではなく「進化していく」存在になります。

長く快適に住まうために――。
今と未来を見据えながら、住まいをどう育てていくかを一緒に考えていければと思います。

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