マーケティング担当の石川です。
前回に引き続き、“目に見えないけれど大切なこと”をテーマに、最近感じたことを綴ってみます。
設計でも営業でもない立場ですが、日々お客様の声や社内の話を聞く中で「家の価値とは何か?」を考えることが増えました。
今回のテーマは、“平屋”です。
「平屋って、贅沢な人が選ぶ家でしょ?」
正直なところ、昔の私はそう思っていました。
2階建てがスタンダード。平屋は広い土地がある人向けで、コストも高い。
なんとなく、そんなイメージを持っていたんです。
でも、この仕事に就いてから少しずつ考えが変わってきました。
展示場に足を運ばれたお客様の反応や、設計に携わる社員の話を聞くなかで、「平屋」という選択肢がもつ意味が以前とはまったく違ってみえるようになったんです。
平屋のメリットとしてよく挙げられるのは、
階段の上り下りがない
家事動線が短い
掃除がしやすい
といった、いわゆる“ラクさ”です。
もちろんこれらはとても大切なポイントですし、将来のことを見据えて重視される方も多い印象です。
でも実際に話を聞いてみると、それだけでは語れない魅力があると感じています。
むしろ「空間のつながり方」「家族との距離感」など、暮らしの在り方そのものが変わる家なんだと気づきました。
ある設計担当の方が話してくれた言葉が印象的でした。
「平屋は、“廊下”がなくなって、“暮らし”が近くなる家なんです」
たしかに2階建ての家だと、家族が自然にバラける時間も増えます。
自室にこもったり、別階で過ごしたり…それはそれで良い面もあるけれど、「みんなで過ごす空間」が生活の中心になっている家ってやっぱりどこか温かいんですよね。
平屋は上下移動がなく空間全体がフラットにつながっている分、自然とリビングやダイニングに人が集まり会話が生まれる導線になっている気がします。
お受渡し後のお客様アンケートを拝見していて、こんな言葉が目に留まりました。
「家族が同じ空間にいる時間が自然と長くなりました」
「家のどこにいてもお互いの気配がなんとなくわかるんです」
「部屋を仕切らなくても、自分の時間が持てて心地いい距離感です」
この言葉を見たとき、私は「平屋って空間の話だけじゃなくて、“関係性”の話なんだ」と思いました。
もちろん土地の広さや予算など、現実的なハードルはあると思います。
でも、平屋はただの“贅沢品”ではなく自分たちらしい暮らしを丁寧に選ぶ人の家なんだと思うようになりました。
生活動線がシンプルになること、家族の距離が近くなること、将来の生活にもなじむこと。
「長く心地よく住める家ってどんな家だろう?」と考えたとき、その答えのひとつが“平屋”なのかもしれません。
私自身、最初は「平屋って敷居が高いな」と思っていたひとりです。
でもいろんなお声やエピソードに触れるうちに、それは“高級”ではなく“豊か”なのだと感じるようになりました。
「2階建てが当たり前」──そんな思い込みをいったん脇に置いてみて、「自分たちにとって本当に心地いい暮らしってなんだろう?」と考えてみると、平屋という選択肢がこれまでよりずっとリアルに見えてくるかもしれません。
実際、私も平屋の住まいを訪れたときに、その空間の心地よさに驚いたひとりです。
写真や言葉では伝わりきらない“空気感”や“つながり”が、そこには確かにありました。
パナホーム愛知では平屋の施工事例も多くご紹介しています。
もし気になる方がいらっしゃれば、ぜひ一度、展示場で体感してみてください。
暮らしのヒントが、きっと見つかると思います。